コア層に届ける!ラジオパブリシティの考え方

ウエ・コーポレーションで舎、テレビパブリシティのご相談が多いですが、クライアント様によってはラジオパブリシティの希望や、発注内容に応じて弊社からラジオ番組へのアプローチの提案をすることもあります。
オールドメディア、かつ比較的マイナーなメディアに分類されるラジオのパブリシティの効果と意義、そして現在の潮流を考えたいと思います。

現在のラジオ

ラジオは、もともとラジオアプリの普及で聴取率を伸ばし始めていましたが、コロナ禍を大きなきっかけにさらに聴取率を伸長させています。
リモートワークの流し聞きとしての需要、孤立感を埋めるための需要が大きな要因です。
ラジオアプリの普及により、以前のような若年層を中心に、かつての「ハガキ職人」ならぬ「X投稿職人」も増えてきています。ビデオリサーチ社のマーケティングデータベースによると、ラジオリスナーのうち2019年に29.6%であった利用率は2022年時点で44.3%に及ぶなど、アプリの普及とともに改めて音声メディアが広まりを見せています。

多様化するラジオの楽しみ方とファンの増え方

radikoの他、ラジオの聴取方法として増加してきているのは映像メディアを用いた配信方法です。YouTubeやその他の配信アプリで映像を同時配信している番組も少なくありません。聞いている“自分”と“パーソナリティ”の内輪感という魅力から、映像を見ている“自分“と”パーソナリティ”にしか分からないという親しみやすさ、共感性をより体感できることが人気の理由です。
パブリシティの観点からも、ラジオだけでなく商品を映像で見せることができる、言うなればテレビパブと同じ体験をリスナーに提供できるようになります。

また、リスナー同士の繋がりを重視するのがラジオリスナーの特徴です。このようなコアリスナーの特徴に目を付け、現在では番組公式LINEだけでなく、番組公式のLINEオープンチャットでリスナー同士の交流の場を設けている番組も登場しています。コミュニティ意識の高いリスナーが集まりLINEを通して感想を述べ合いながら聴取するため、トークテーマとなる商品の話題が発展することも多く、ラジオのパブリシティとしてリスナーの印象に残すための貴重なツールの役割も果たしています。

パブリシティとしてのラジオ~企業が訴求できるのは?

ラジオパブリシティは、ラジオの番組内で企業や商品サービスなどを取材・紹介してもらうパブリシティの種類です。
ラジオは基本的に音声のみのメディアなので、リスナーに目で見て魅力を届ける放送ができないといった点ではデメリットですが、固定視聴のファンが多いリスナーの前のめりな聴取姿勢は、パブリシティ効果が期待できる要因の一つです。
基本的に私たちから企業様にラジオ番組を提案する際は、大きく3つの番組群に分けて提案をします。

1)社長様・事業担当社員様インタビュー
ビジネス系番組が続く平日夜型の時間帯には、企業のリーダーとなる人が出演し、ビジネスの成功例や今後の展望を語る対談形式番組が多く放送されています。
様々な企業の動向や経済に関心のあるリスナーが多い時間に、企業としてのブランディング構築の効果が期待できます。

2)商品やサービス・施設の紹介
商品やサービス・施設の紹介方法は種類がいくつか分かれますが、最もポピュラーなのパブリシティ形態として、スタジオで商品を紹介できるコーナーや、中継コーナーをご提案しています。スタジオで様々な最新グルメを紹介・試食する帯番組のコーナーや、芸人リポーターが店舗や観光スポットなどの施設から生リポートをし、スタジオとのトークを繰り広げるコーナーです。
トークテーマとなる商品がリスナーには目で見えない分、検索の回数や消費行動につながる行為が生まれやすい部分への効果が期待できます。

3)SDGsの取り組みの紹介
テレビ局各局にもSDGsウィークがあるように、ラジオ局でもメディアの役目として大事なテーマのひとつになっています。
SDGsをテーマにした単発番組だけでなく、局によっては帯番組を設定するなど、ラジオにも浸透しています。企業様の訴求内容がSDGsの取り組みの場合もあれば、訴求したいサービス内容を深堀りした際にSDGs番組の提案につながる場合もあります。
露出内容としては、商品や観光スポットの紹介、担当社員様とパーソナリティの対談などです。企業の取り組みや姿勢のアピール、もしくは商品特性の紹介に効果が期待できます。

まとめ

もちろん、テレビと同様に、パブリシティの原則である
「なぜ今取り上げるのか」
「何がリスナーに有益な情報なのか」
「何が新鮮な情報なのか」
は問われます。企業様側はその懸念を払しょくできる要素を用意したり、PR会社を利用するなどして見出していく準備が求められます。

ただ、一般的にターゲットが限定されテレビと効果を比較されがちなラジオにも、パブリシティのチャンスは転がっています。どのようなメディアでも同様ですが、番組ターゲット層やコーナー内容によっては大きな反響を生み出すきっかけになるかもしれません。
常に情報をいかに大衆に有益な情報として発信できるかを考えながら進めるPR活動は、ラジオの露出でも有効です。

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