PR会社とトラブルにならない2つの心得

PR会社との取引で、トラブルにならない心得は2つに集約されます。

PR会社とクライアントとのコミュニケーションの重要性

PR会社は、どこまで行っても代理業です。よく「事業会社」というけれど、そうでないサービス提供会社はみな「代理」でしかない。
その先のお客様の真意は、コミュニケーションを取ること以外で、分かる術はないと思っています。

それを読み間違えるとよりよい広報が出来ないのはもちろんのこと、
大トラブルにつながる場合もある。

PR会社とトラブルにならない心得=PRパーソンの心得

以前お客様である広告代理店の方に、「私たちの仕事って、多くの人と関わるじゃないですか」と言われて、あまりそういう意識をしたことが無かったのでそうかなぁ?と考えたことがあります。

恐らく、「多くの人」が社内だったり目的が同じベクトルでなく、社外の人だったり利益が生じる場所が違う人だったりが多くなる、という意味だったのかもしれません。
それなら合点がいくし、そういう意味ではこの仕事ならでは、かもしれない。

私は一つの仕事を特殊だと捉えるのには違和感があって、どの仕事でも同じ、人(や会社や社会)に満足してもらった対価を得るもの、と思っているのですが、
この「多くの人」を巻き込む代理業、特にパブリシティなぞという不確かなものを扱うPR会社との取引で、トラブルにならない心得は、2つしかないなぁ、と思っています。

1つは、真の目的を理解すること。
クライアントの目的(間に代理店が入っていればその広告代理店の目的)、PR会社の目的を相互に理解すること。
契約書で縛っても、そのリスクヘッジにはならないんですよね。書面上で予想もしていないことでつまずくこともあるから。

2つ目は、担当者の責任を尊重すること。
担当者の言葉に納得がいかないときは、その仕事を引くこと・担当者を変えてもらうことをお勧めします。
そういう意味では属人的で、古めかしい仕事のように思われるかもしれませんが、決してAIなぞにとってかわられない、大事な営業力を必要とする仕事だと思っています。

当然のこと、と思われるかもしれませんが、パブリシティ、特に私どもが多く扱うテレビパブリシティのように、成果物が不確かなサービスではどの業態でも共通する、本当に重要なことだと思っています。
結局一緒に汗をかいていただけない仕事は、うまくいかないものです。

これからも、一つ一つ、その目的を十分理解していきたいと思います。

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