広報における「ストーリー」と「ナラティブ」

「ナラティブ広報が大事だ」という話が、ここ数年広報関係者の間でよく交わされます。
「文脈」という表現もしますが、PRに於いてその違いは、

「ストーリー」は物語そのもので、
「ナラティブ」は語られ方、伝わり方、対話的要素を指すことが多いように思います。

どちらにも重要なこと、共通することは「人の心を掴む」文脈

いずれの場合も重要なのは、
・メディアが企画を作る際に考えていることを意識する
・メディアも同じ「ヒト」!「人の心を掴む」文脈を想定する
こと。

ストーリーはまさにその製品やサービスの物語そのもの。
自社の製品やサービスにおいて、一番伝えたいことは何なのかをまず突き詰めて考える。
何もないわけはないのです。苦しんで、自社内で開発した方がいるはずです。

ナラティブはそれをどうやって伝えるか、どうやって対話したら広がるか。
その伝えたいことを伝える表現は?伝える手段は?伝えるタイミングは?

分からないときは自分が心が躍る瞬間はどういうストーリーに触れたときか、どういう伝わり方をしたときなのか、自分だったらその自社の製品に対してどう感じるか。
迷った時は設定したペルソナに立ち戻って考える。

手法や手段やタイミング、また媒体による違いなど、私たちPR会社が保有しているスキルやノウハウはあるけれど、クライアント様の方が、自社の製品についての情報や熱量は持っているはずです。
一人一人の顧客に、どうやって届いたら一番購買意欲が高まるか、想定してみることがまず重要なのではないかと思います。

プレスリリースやニュースレター、オウンドメディアの担当者様や、
メディアに取り上げてもらいたい担当者様は、このストーリーとナラティブ、最初に考えて取り組まれるとテキストが考えやすいと思います。

最近の検索アルゴリズムが、真のSEO、つまりサーチエンジンに引っ掛かるためには検索する人にとって本当に役に立つ情報を提供しているかどうかを重要視したアルゴリズムにどんどん変化していて、小手先のSEO対策では太刀打ちできなくなっているとよく言われます。

PRも、本質的には同じこと。
「ストーリー」「ナラティブ」については、また深堀りしたいなと思います。

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