テレビ局のSDGsウィーク

1999年にダボス会議で提唱されたSDGs。現在の17の指標は、2015年9月の国連総会で提示された、2030年までの15年間の行動計画を示したものです。

日テレの「カラダweek」など、独自のテレビ局のキャンペーンはいくつかありますが、テレビ各局がSDGsのキャンペーン週間を作るようになったのは2020年から。
世界中の報道機関とエンターテインメント企業に対し、SDGs達成のために資源を活用するよう促すことを目的として国連に設立された「SDGsメディア・コンパクト」が2018年に設立され、世界中のメディアが署名しています。日本は最も多くのメディアの署名を得ていて、あまり知られていませんが推進国となっていることから、各局でも積極的に営業・事業項目に繋げたこと、国内企業の関連キャンペーンなどが拡充してきたことが定番でキャンペーン週間が拡充した一因です。


テレビ各局のSDGs週間はいつ?企業の広報活動にどう活かせる?


春と秋の年2回実施する局もあれば(日テレ・テレ朝・TBSは5月+不定期秋)、
テレ東は1週間でなく週末の3日間程度で初春、夏、など他局とは異なる時期に実施しています。
フジテレビはもっと独自で、BSフジ・ニッポン放送と3派合同で冬に行っています。

テレビ朝日とCXは、レギュラーでSDGs関連番組を展開。特にフジテレビはミニ枠の編成なども早く、積極的でした。

制作現場に話を聞くと、当初、特にミニ枠などはネタ探しに苦慮していたようですが、
だんだん企業の案件が持ち込まれることも増えてきたとのこと。

各局のキャンペーン週間の特番や特別企画に取り上げてもらえるようにするには、その2ヶ月以上前からの働き掛けが必要ですし、
出稿関連もそのころから始まります。

SDGsだけでなく、最近はESD(Education for Sustainable Development)に力を入れる企業も増え、これらをPRしていきたいと考えるクライアント様の相談も増えてきました。
以前は何でも「CSRの一環」、で片付けられてきた内容が、今や「企業の社会的責任」ではなく、「社会で必要とされている企業の役目」とでも表現すべきか、ソーシャルの印象度が強くなっています。

その分、広報する内容も工夫が求められます。
一方メディアは、特にテレビ局は許認可事業である以上、色々お上からの指示をエンタメに昇華させる必要があるし、
私たちはそれをクライアントの訴求内容にすり合わせるアイディアが必要なのですが、
そのすり合わせを考えるのも、とってもワクワクする取り組みです。

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