ストーリーテリングこそ広報の本質

「ストーリー」と「ナラティブ」のトピックでも取り上げましたが、PRをしていくうえで「ストーリー」は重要な観点です。
「テレビ番組で取り上げらる」ことが目的になりがちな広報のミッションに於いて、忘れてはいけないのが「ストーリーを伝えること」です。
結果的に、「何をストーリーとして伝えるか?」を作り上げ、決めていくことがより良い広報、ひいてはより良いパブリシティの獲得に繋がります。

TVパブリシティに必要な「ストーリー」

それは、今月私どもで多く対応していた「生中継」のパブリシティでも同じこと。
「生中継」でも「1分くらいの短いコーナー」でもストーリーは必要です。

PRに於ける「ストーリー」とは、人の心を動かす商品やサービスや自社の“物語”を発掘・編集した内容です。
メディアが取り上げたくなるトピック >視聴者(=消費者)が観たくなるトピック >消費者の心が動く内容  ⇒消費行動へ

と繋がります。
上記のような構図を辿れば、「物語」はどんなパブリシティにも必要で、特に短い尺でも情報量が多いメディアであるテレビ番組は、ストーリー性が必要になります。

難しいのは、それが番組や、コーナーや、企画趣旨によって、合致するストーリーが違うこと。
同じ商品やサービスでも、
そのフードの味なのか、開発秘話なのか、開発担当者のキャラクターなのか、映えなのか…
例えば「生中継」では季節性が問われますし、
1分くらいの短い「商品紹介のコーナー」であれば端的に動作があるものが伝えやすかったりします。
どこにその商品やサービスの良さがあって、それを伝えられるメディアの興味と合致させるのか…
それによって、周辺リサーチの内容が変わり、テレビパブリシティの成立確度が変わります。

自社の商品1つだけを5分も10分も取り上げてくれるテレビ番組はそうそうありません。
何と一緒に、どんなストーリーなら企画化するのか。
それらを熟知し、新しい番組やコーナーができるたびに把握していき、クライアント様ごと・その対象物ごとにご提示して、
一緒にリサーチ・編集していくのが、PR会社のプロの仕事だと考えています。

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