KOL(Key Opinion Leader)もスポークスパーソンは、マーケティング用語。異なるアプローチを通じて企業の広報戦略を補完し合い、効果的なマーケティング活動を支える役割を果たします。
PRで活用する場合、混同されることが多い2つの役割の違いを理解しておくと、自社のプロモーションにどういう人をアサインするべきか、検討しやすくなります。
KOL(Key Opinion Leader)
- 特定の分野や業界で専門知識や影響力を持つリーダー
- 一般的には、特定の専門分野で信頼性が高く、フォロワーやファンの中で意見や意見の重要性が認められている
- KOLは自らの経験や専門知識を共有することで、他の人々に影響を与えることが期待される
- KOLとの提携では、彼らを商品やサービスの広告やプロモーションに活用することで、ターゲットオーディエンスにアプローチしやすくなる
この経験や知識を披露する場がSNSであれば「インフルエンサー」と呼ばれるような人たちも含まれることになります。
スポークスパーソン
- スポークスパーソンは、企業や団体を代表して広告やプロモーションを行うためのオフィシャル
- 一般的には、企業の広報活動やマーケティングキャンペーンで使用されます。
- スポークスパーソンは、企業のビジョン、メッセージ、製品やサービスの利点を伝える役割を果たします。
- 通常、スポークスパーソンは企業の広告やプロモーションの一環として、メディアインタビュー、広告キャンペーン、プレスリリースなどで企業のイメージを構築するのに利用されます。
おりしもLouis Vuittonのショーがパリで行われたばかりで、アンバサダーの岩田剛典さんやパートナーシップを締結した平野紫耀さんの姿が報じられていますが、彼らはKOLではなく「スポークスパーソン」になります。
KOLとKOC
SNSの発達によってKOC(Key Opinion Customer)が区別して語られることも増えてきました。芸能人からKOLへ、KOLからKOCへと、より消費者に近い存在がマーケティング戦略において重要になってきているとみられることもありますが、それも一部の古い考え方。
今ではタレントとインフルエンサーのボーダーが無くなってきていますし、消費者がインフルエンサーになり得ることも実感として周知されているのではないでしょうか。
タレントさんだってカスタマーですし、どちらかといえば元々分ける必要はなかった用語。
「KOL」として理解しておければ、最新のマーケティングとしてはOKだというのが現場的感覚です。
まとめ
KOLは特定の分野での専門知識と個人的な影響力に焦点を当て、その分野での意見や情報共有を通じて影響を与えます。
一方、スポークスパーソンは企業や団体を代表して公式な広告やプロモーションを行い、企業のメッセージやイメージを伝える任務を担当します。
KOLは広報、スポークスパーソンは広告、と捉える企業様も多いですが、目的の違いであって、どちらをPRで活用し、どちらをADで起用するかは、方策やメッセージの違いで捉えた方が的確といえます。