【続報】2026年10月 テレビ局改編

改編動向

7月下旬に速報版としてテレビ局10月期の改編動向をお伝えしてから約2ヶ月。民放キー5局の説明会がほぼ出そろい、10月改編の全体像が固まりました。現場ではすでに年末年始特番が動き出していますが、その前に改めて10月改編情報をおさらいします。

全体傾向は「小幅改編」+「一点集中投資」

TBSのゴールデン帯改編率は1989年以降春秋通じて初となる「0%」。日曜劇場『VIVANT』が2クール放送なことも大きいですが、テレビ朝日も2025年に個人視聴率で3冠を獲得した現行の骨格を維持する方針を説明会で明言していることを鑑みると、各局でこの傾向が強いと言えます。
まだまだ定着には時間がかかりそうな音楽番組『Star』、生放送バラエティ『超調査チューズディ』などを抱えるフジテレビも「4月の大型改編番組を育てたい」とのスタンスを示しています。

唯一、テレビ東京はゴールデン帯視聴率「3%獲得」目標を掲げ、木曜20時台を新番組「一流が目撃! スポーツ衝撃の瞬間ランキング」に改編、金曜20時台の長寿番組「そこんトコロ!」を30分拡大するなど部分的な動きを見せています。

一方で、個々のコンテンツには大型投資が集中。
日本テレビの新ドラマ『俺たちの箱根駅伝』は「史上初と言っていい規模感」と説明されていますが、これは7月期頃からもう始まっているドラマ化のような番宣が散見されています。フジの新ドラマ『kiDnap GAME』は日本・香港・韓国が参加する国際共同製作で、世界28の国と地域での配信が決定済み、テレビ朝日は金曜深夜ドラマ枠を「金曜ナイトドラマプレミアム」と改称し、Snow Man・岩本照主演の大型時代劇をNetflix世界配信込みで投入するなど、コンテンツ強化の一環・ドラマの二次収入に活路を見出す方針が強まっています。

企業広報をする上であまり関係ない…と思えるかもしれませんが、ドラマのプレイスメントのニーズも高まり、変わりつつあることが弊社でもご相談の増加で感じられるようになってきました。

MC起用の傾向

『情報ライブ ミヤネ屋』の終了に伴う新番組MCの村上信五は既報の通りですが、岡田准一がNTV水曜19時枠『THE FLOOR』、正月特番が予定されている『アメリカ横断ウルトラクイズ』の復活のMCに櫻井翔と、旧ジャニ勢の台頭が目立ちます。

くりぃむしちゅーはテレビ朝日(『土曜くりぃむ雑学』)、フジテレビ(『くりぃむトーク!超体験!?グランプリ』)と2つの新番組を任されますが、テレビ朝日の方は『ハナタカ優越館』の後継で特番化されていたもの。それほど目新しい感じはないと想定されますが、かまいたち、千鳥の世代に移ったかと思われていたバラエティMCの覇権も、まだまだ博多華丸大吉含め、50代の安定感を求める番組も多いですね。

スポーツによる圧縮は少なめ

TBSが放映権を持っていたアジア大会が先週閉幕しましたが、10月期はスポーツ大会などによる通常編成への影響は少ない見込み。プロ野球のCS・日本シリーズはこれからですが毎年のことですし、
アジア大会のように報道番組が無くなる、報道番組内の特集コーナーが無くなる、などの編成への影響は少ない予定です。

夏はスポーツに加えて、異常気象によって、予定していた放送が飛んだものも多かったですが、気候も落ち着いてくれることを期待したいものです。

今期はじっくり取組むのに最適

テレビパブリシティを獲得する上で、付け焼刃では難しいもの。
他のメディアへのメディアリレーションでも同様ですが、真にメディアが取り上げたくなるもの、媒体ごとの傾向などをつかむのに最適なクールです。
4月の大型改編を定着させていく局が多い中、自社の案件にどういったアングルが適しているのか、今、視聴者=生活者は何を求めているのか。

今期は、いつも慌ただしく熟考するのが難しい、「本質」を考え直すのに最適なのではないでしょうか。

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